まだはやい 効率的なパスキー管理 - 2023年12月版

ritouです。

この記事はDigital Identity技術勉強会 #iddance Advent Calendar 2023 シリーズ2の記事です。

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パスキー管理についてのお話です。

現状

プラットフォーム、OS、ブラウザ、パスワードマネージャーアプリ、アプリケーション全てのレイヤーで一気に対応が進められているパスキーですが、意識を高めて使っていこうと思った時の悩みとして、 どうやってパスキーを管理していくのが安全で便利なんだろう というのがあります。

Apple, Google, MSがパスキーやっていきな声明を出した頃、世の中のほとんどの人がサービス毎に一つだけ パスキーを登録(作成)すればクロスプラットフォームで使えるんや!最高だな!となり、その後の状況を知るとサクッと絶望した人もいるでしょう。世の中そんなものです。

この記事では、よく言われている管理方法と悩みどころについてざっくり整理します。

前提

現状では、パスキーを管理する仕組みとして以下のものがあります。

  • プラットフォームアカウントに紐づけられるパスワードマネージャー: iCloud キーチェーン、Googleパスワードマネージャー(on Android)
  • パスワードマネージャーアプリ: 1Passwordなど
  • セキュリティキー: YubiKey, Titan Security Key

MSも同期がんばれ。と言うことで、まずは、この中でどれを使ったら一番シンプルになるのかなと考える人が多いでしょう。

パスキー管理を一箇所でなんとかできないか

とにかく管理をシンプルにしたい勢の案はこんな感じでしょう。

  • 私はApple端末のみを利用します。別プラットフォームを使うときはiPhoneQRコードを読み込んでなんとかします
  • 私は1Passwordのクロスプラットフォーム対応に賭けます
  • コンシューマー向けサービスでもセキュリティキーを使います

シンプルに管理するということは、単一のパスキーでどこまでいけるか、あとはその管理が第3者に奪われた時にどうするか?が重要になります。 プラットフォームアカウントやパスワードマネージャーアプリのアカウントを⚪︎ぬ気で守る必要がありますし、セキュリティキーで保存できるClient-Discoverable Credentialsには上限がある上に無くしたり壊したりしてはいけない、そしてコンシューマー向けサービスだとセキュリティキー使えないところあるじゃんみたいなところが悩ましいところでしょう。

さいきょうのパスキー管理を目指すぐらい意識が高まっているので、次はその重要なアカウントをパスキーで守ればいいじゃないとなるかもしれません。

一箇所で管理しているパスキーの束をセキュリティキーで守ってみたらどうか

  • AppleGoogleアカウントをセキュリティキーで守るんよ
  • 1Passwordのアカウントもβでなんやかんややってると聞いた

こんな感じで、 パスキー対応サービスのパスキーn個を1個のアカウントに集約し、それをセキュリティキーで守るみたいなやり方がありそうです。

ご存知の通り、Googleアカウントはパスキーとしてセキュリティキーを設定することは、できます。

Appleの場合は2FAですが、セキュリティキーを利用できます。ただし、2個必要でそのうち1個は鍵付きの引き出しにしまっておくんですよ。🐈との約束!

先ほど、こんなこと書きました。

セキュリティキーで保存できるClient-Discoverable Credentialsには上限がある

コンシューマー向けサービスだとセキュリティキー使えないところあるじゃん

いくらTitan Security Keyでたくさん保存できるようになったといえども、普段使いのサービス、これからも増えるとなると保存しきれなくなる気がしますが、重要なアカウントの保護に利用するために使うのは割と適切に見えますね。

これで何となく安全そうですが、

  • プラットフォームアカウント自体のBANとかのリスクもあるよね
  • (これまでの流れを全否定してる気もするが)1箇所で管理するって方法はどうしても利便性悪そう

みたいなところがあります。

となると、単一は諦め、かつそのプラットフォームごとにパスキーがすんなり使えるような状況にしつつ最後にセキュリティキーで守ったらええやんという考えになりそうです。

サービスのパスキーは2箇所とかで冗長化、かつそのアカウントはセキュリティキーで守ってみたらどうか

パスキーを管理するプラットフォームアカウントなんて数が知れているので、そいつらをセキュリティキーで守ってやりつつ、利用しているプラットフォームごとにパスキーは作っておく、どっかのアカウントがおかしくなることも考えてパスキー対応サービスでは2個ぐらいパスキーを登録しておくと言う感じですね。

現状で言うと、安全で便利な感じのパスキー管理としてはこれぐらいかなーと思います。

今後

  • パスワードマネージャーからのエクスポート/インポートができるようになる
  • Windowsでもパスキーが同期できるようになる
  • Googleアカウントに紐付けられたパスキーがPCでも...

みたいなことが進むと、単一のパスキー管理で十分いける状態になるのかもしれません、というかそうなって欲しいですね。

まとめ

何となく想像しているであろうパスキー管理の方法、そして悩みどころを書いてみました。

自分はこう思う、みたいなのがあったらXやはてブで反応いただけるとありがたいです。

2023年12月の時点ではこんなんだったけど、来年末にどうなっているか、楽しみにしながらやっていきましょう。

ではまた。