こんにちは, ritouです.
2012年6月から, ドミノ・ピザがOpenIDによるログインに対応したようですね.
この前のidconでドミノ・ピザ頼んだのになんと気づきませんでした...
ドミノ・ピザのサイトで OpenID を使うには、設定が必要です。
1. まず、ドミノ・ピザのユーザID、パスワードでログインしてください。
2. お客様情報ページ ( https://www.dominos.jp/order/account/ ) に行ってください。
3. 画面をスクロールすると、右下の方に OpenID の設定画面があります。ここの [ログイン設定する] ボタンを押して、お好みのIDでログインしてください。これで設定完了です。次回からは、OpenIDでログインできるようになります。
ログインするには、右上の「Login」ボタンを押して、次の画面でYahoo! などを選びます。
パスワードを使わないで済むので便利ですね!
OpenIDファウンデーション・ジャパン — ドミノ・ピザのサイトが OpenID 対応しました
独自ID/PWをやめられることがOpenIDの最大のメリットだ!と思う人には, ドミノ・ピザの対応に「結局ID/PW必要なのかよ」となってしまうでしょう.
これを見て、「OpenID対応とは」と考えた数年前のことを思い出しました.
ユーザーが既にいるサービスにとってのOpenID対応とは
独自のID/PWで認証するアカウントを管理しているサービスが「OpenIDに対応」しようと思ったときの最初のアプローチは次の2点になるかと思います.
- ID/PWによりログインしていたユーザーが, OpenIDでもログインできるようにする
- ID/PWによりログインするユーザーとは別に, OpenID単体で新規アカウント登録とログインができるようになる
ドミノ・ピザの対応が1になります.
- メリット : 確実に既存のID/PWでログインしているアカウントとOpenIDを紐づけることができる
- デメリット : 必ずID/PWを持っているアカウントが必要
よって,「既存ユーザーの利便性をあげる」アプローチと言えるでしょう.
ただし, ID厨目線になると「新規アカウントはID/PWが必要なのでしきいが下がらないし管理コストも引き続きかかるわな」と気になってしまうわけです.
2の対応は
- メリット : OpenIDにより新たなID/PW管理を必要としないアカウント登録が可能. 属性登録によりその敷居も下がる
- デメリット : 既存のID/PWアカウントと独立した存在になってしまう
こちらは,「新規利用のしきいを下げる」アプローチと言えるでしょう.新規登録時に属性情報も生かせるので素晴らしいと.
ただ, 実装する側からすると, やはり既存のアカウントとの紐づけはやはり必要だし, 1の機能やその逆でOpenIDで登録したユーザーからの既存アカウントとの紐づけも必要になるんでしょと.
しかもそこはOpenIDの仕様対象ではないし, 自分で考えなければいけない.
このあたりはOIDF-Jからの啓蒙が必要かもですね.
- OPがお亡くなりになるかもしれない.それなら1アカウントに複数のOpenIDと連携できるようにしましょうとか
- OpenIDでログインできなくなった時のリカバリー方法とか
- そもそもユーザー識別子の紐づけ方もしっかり教えた方が良いかもとか
個人的には, Account Chooserの考え方も広めたい.